リハビリ
ROM-EX(関節可動域訓練)
私たちの体は長時間動かさないでいると関節や筋肉といった組織が硬直し、可動しづらくなってしまいます。
この状態を拘縮(こうしゅく)といい、寝たきり状態の人ではこの拘縮をすることでさらに活動に制限がかかってしまいます。
そこで、ROM訓練(関節可動域訓練)といった拘縮を予防するための訓練をすることで、関節と筋肉が固くなるのを防ぎ、日常生活をスムーズに送ることが出来ます。
一度拘縮状態になってしまうと動かすときに痛みを生じてしまうため、日頃からROM訓練を行うことで防ぐことが可能です。
ROM訓練の種類
ROM訓練は3種類に分けられます。患者さま一人一人の状態に合った、最適な方法で進めていきます。
- 1他動運動
- 完全に寝たきり状態にある方、意識を保てない方などご自身のみでは体を動かすことが出来ない方は他の人の力を借りて関節、筋肉を動かし、訓練していきます。
- 2自動介助運動
- 多少はご自身で動かすことの出来る方は、介助を受けつつ訓練を行っていきます。
- 3自動運動
- 完全にご自身で体を動かすことの出来る方は、指導を受けながら訓練を行って頂きます。理想としてはこの段階で訓練を始めることがベストと言われています。
運動療法
運動療法は、運動することでリハビリをしていく療法です。
高齢になるにつれて運動をする機会が減ると思いますが、この運動療法を取り入れることで筋力の低下防止、肺活量の強化、肥満防止、また血圧や血糖値にも良い影響を与えることが出来ます。
また、高齢になるとバランス力が低くなり、何もない場所で転倒したりすることが増え、それが大きな怪我に繋がるケースも珍しくありません。
運動療法では、バランス力も鍛えることが出来るため、最近よく転ぶようになったという方は是非運動療法を試してみてください。
ADL(日常生活動作)
日常生活動作とは歩く・立ち上がる・座る・食べる・排泄などいった当たり前にする動作のことを指します。
通常であれば何も問題なく出来る動作ですが、後遺症や高齢者にとっては難しく感じてしまいます。
そこで、当院では原因を分析、評価し生活場面で必要な動作練習、方法の提案も行っております。